ソニーは、「VAIO Tシリーズ 13」を発売しています。
※ここで紹介しているのは、ソニーの直販サイト「ソニーストア」でカスタマイズした「VAIOオーナーメードモデル」の『SVT1312AJ(2012年秋冬モデル)』になります。
※タッチ操作を行うためには、『シルバー+タッチあり』を、選択する必要があります。
本体一式
・本体
・電源コード
・紙マニュアル
紙マニュアルは、電源の入れ方から初期設定などの「クイックスタートガイド」、バックアップやリカバリー、サポート情報などの「トラブル解決ガイド」、修理時に使用する「VAIOカルテ」など、シンプルです。
そして、一新されたWindows 8の新しい操作方法が説明された「Windows 8をはじめよう」が付属しています。
基本スペック
OS:Windows 8 64ビット
CPU:インテル Core i5-3317U プロセッサー
チップセット:インテル HM76 Express
グラフィック:インテル HDグラフィックス 4000
メモリ:4GB(オンボード・PC3L-12800)
ストレージ:SSD 約128 GB(Serial ATA 6 Gb/s)
モニタ:13.3 型ワイド・グレア液晶(1366×768)
タッチ操作:静電式タッチパネル機能搭載
有線:USB3.0×1、USB2.0×1、ギガ対応LAN、HDMI出力、ミニD-Sub 15ピンなど
無線:IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 + HS
カードスロット:メモリースティック デュオ/SDメモリーカード 共用
バッテリ駆動時間: 約8 - 8.5 時間
サイズ:幅323×奥行226×高さ19mm
重量:約1.56 - 1.71 kg
※スペックは、カスタマイズにより異なります。
ベンチマーク
ベンチマークでは、日本HPの15.6インチノートPC「HP Pavilion g6-1200」と比較しています。
2011年冬モデルの「g6-1200」は、OSにWindows 7、CPUにインテル第2世代Core i3-2330Mプロセッサー、HDD搭載のスタンダードなノートPCで、Windows 8に第3世代Coreプロセッサーを搭載するVAIO Tシリーズ 13シリーズより、一世代古いPCとなります。
下記の画像は、上段が今回紹介している「VAIO Tシリーズ 13」、下段が「g6-1200」になっています。
Windows エクスペリエンス インデックス
※OSが違うため、数値は参考程度となります。
CrystalMark 2004R3
CrystalMark(HDD/SSDベンチマーク)
ネットブック、CULVノートに続き、インテルが提唱する第3世代となるUltrabookですが、前の2世代と大きく異なり、(メイン機には適しませんが)普通に快適に使える性能となっています。
CPU
最新世代の超低電圧版第3世代Core i5-3317Uですが、標準電圧版第2世代Core i3-2330Mには圧勝です。
なお、スコアとしては普通であるため、CPU性能が必要な作業をするなら、普通のノートパソコンから選択する方が無難です。
メモリ
一般的な4GB(オンボード)を搭載していますが、Windows 8がタブレットなど低スペック向けに開発され、これまでより軽くなっていることもあり、必要十分です。
なお、メモリ増設も自己責任で可能ですが、メモリの規格が低電圧タイプのDDR3Lであり、SSDのみモデルはリカバリーが必要など、通常のメモリ増設よりは手間がかかると思ってください。
グラフィックス
インテル HDグラフィックス 4000となり、性能が大幅に向上しています。
ただ、性能が高いわけではないので、3Dゲームなどには適しません。
SSD
Windows エクスペリエンスのスコアが8.0と高スコアであるとおり、主に起動などでHDDとは異次元の早さです。
Windows 8は高速起動が特徴であることもあり、今回のモデルでは約7秒(最短6秒最長8秒)でスタート画面が表示されました。
スマホやタブレットに比べ、PCは起動が遅いと言われますが、SSD×Windows 8により、PCも大幅に進化しています。
なお、液晶を開けるとスグ再開、液晶を閉じると作業状態をスグ保存できる「Rapid Wake + Eco」が搭載されていて、スマホやタブレットなどに、普通に負けない高速性を実現しています。
そして、振動や衝撃に弱いHDDを搭載していないので、使い勝手が大幅に向上できます。
価格が高く、容量が少ないのが、相変わらずの難点ですが、UltrabookではSSD(HDD非搭載)がお勧めです。
外観
手前は、内蔵スピーカー、電源・ディスクアクセス・WIRELESSランプです。
右側面は、ヘッドホン端子、メモリカードスロット、HDMI出力端子、ミニD-Sub 15ピン、LAN端子です。
左側面は、電源端子、USB2.0端子、USB充電対応USB3.0端子です。
VAIO Tシリーズは、『充実のインターフェース』を売り(特徴)としたモデルなので、UltrabookながらVGA端子(ミニD-Sub 15ピン)まで、搭載しています。
ただ、USBは2ポートしかないので、少ないかもしれません。
(タッチパネルがあれば、マウスを接続しないのもありです)
サイズ・重量
※スタンダードな15.6型モデルとの比較です。
サイズ:幅323×奥行226×高さ19mm
重量:約1.56 - 1.71 kg
※サイズ・重量は、カスタマイズにより異なる場合があります。
タッチパネルを搭載しますが、Ultrabookらしく19mmと十分な薄さです。
重量は、タッチパネルを搭載するため、Ultrabookとしてはそれなりに重いです。
液晶ディスプレイ
13.3型ワイドで1366×768ドットのグレア(光沢)液晶です。
高解像度や高色域を求めるモデルではないので、画質などは普通です。なお、グレア液晶なので、外光などの映り込みは、しっかりあります。
キーボード
薄さが魅力となるUltrabookとして普通で、すぐに底に当たる感じです。
タッチパネル
最大の特徴となる『静電式タッチパネル機能』です。
PCで注目のタッチ操作ですが、予想以上に使え、楽しいです。特に、スマホやタブレットでタッチ操作を知っている方なら、タッチパネルは魅力となりそうです。
なお、普通のUltrabookにタッチパネルを搭載したモデルのため、設置場所や画面角度によりタッチ操作で液晶が揺れる場合があり、手で支える必要があります。
また、従来のデスクトップ画面では細かな部分が多く、うまく操作できない場合や、スマホやタブレット同様に画面が汚れます。
タッチパッド
クリックボタン一体型です。
タッチパネルがあるとタッチパッドでの操作は少なく、重要ポイントではないかもしれませんが、悪くはないです。
バッテリ駆動
バッテリ駆動時間: 約8 - 8.5 時間
※バッテリ駆動時間は、カスタマイズにより異なります。
駆動時間は使い方に大きく左右されるとはいえ、それなりに持ちます。
なお、Ultrabookながらバッテリを取り外すことも可能です。
スピーカー
ステレオスピーカーに、音圧を強める「xLOUD」、自然なサウンドを楽しる「Clear Phase」が搭載されていますが、期待はしないでください。
まとめ
初めてのタッチ操作搭載「VAIO Tシリーズ 13」でしたが、
高ポイント
・アルミボディの薄型デザインは、大きな魅力
・Windows 8の起動が10秒以内、スリープからの復帰が数秒は、大きな魅力
・処理性能は必要十分、SSDにより普段使いが向上
・PCでのタッチ操作は、想像以上に面白い
惜しいポイント
・外に持ち出すなら重めの重量1.7kg
・ファンの音が、うるさい(唸る)場面がある
・外光の映り込みは、グレア(光沢)液晶では、現状仕方なし?
・タッチ操作で画面が揺れる場合があるので、手で支えるなどの必要あり
VAIO Tシリーズ 13(VAIOオーナーメードモデル)は、Ultrabookながらカスタマイズ性の高さが魅力となり、PCはスマホやタブレットと比べ起動などで遅いと思い込んでいる方には、SSDによる速さを体験して欲しいので、容量が少なく高額ですがSSDはお勧めパーツです。
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